キッズも大人も。3つの“B”を楽しめる場所

 

トリックを決めようとした男の子が、勢いよくジャンプして転ぶ。近くで眺める父親がそれをカメラに収めている。スカートにレギンスをあわせ、プロテクターを装着した少女はえんえんランプを行き来して、その向かいでは20代の若いボーダーが緩い滑りをキメている。

小さい頃、近所にこんな場所があったなら。そう思わずにいられない。

このパークを運営する佐藤圭介さんは、自身も高校時代からインラインスケートを経験し、かつては出身地でもある戸田でスケボーショップ「TRINITY」を開いていた。

「戸田の店ではグッズを扱うだけだったんですけど、当時は滑るための遊び場が全然なかったし、常々、みんなが羽を伸ばせる場所がないなあと感じていたんです」

開店から3年ほど経過したとき、物件の建て替えで店を移転せざるをえなくなった。そして出会ったのがこの場所だった。

自動車会社が使用していたという大型倉庫は、じゅうぶん過ぎる広さがあった。さらになぜかこの建物、真四角ではなく、片隅が奥のすぼまった三角形。これを使えば、面白い “遊び場”が作れるんじゃないか。こうして、念願のパーク設計がスタートした。

「セクションをつくる専門の知り合いやお手伝いも含めて2〜3人で、1ヶ月ぐらいで作りました」

パーク名は「TRINITY B3 PARK」。戸田の頃からの店名でもある「TRINITY」に、「B3」が付いた。

「『(SKATE)BORD』のB、『BMX』のB、そして『インラインスケート』はローラーブレードとも呼ばれているので、『(ROLLER)BLADE』のB。それぞれのBをとって『B3』なんです」

スケートボードとBMXができるパークは数多く、認知度も高いが、インラインスケートはまだまだマイナーだと佐藤さんは言う。

「僕自身、インラインスケートをやっていましたし、もっと裾野を広げていきたいというのがありますね。正しいやり方と遊び方を伝えていけたらと思っています」

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