街を、お客さんを盛り上げる何かができないか

 

戸田市役所とその南を走る市役所南通りは、3ヶ月に一度、大勢の人で溢れかえる。

通りに転々と並ぶ赤い旗。そこには大きく朝市の文字が踊っている。3月で第19回目を数える戸田朝市。2012年12月に始まったこのイベントは、現在およそ50の出店店舗を抱えるまでに成長した。大人から子どもまでが訪れ、焼きそばやラーメンなどの地元フードに舌鼓を打ち、焼酎やコーヒーを味わう。

その発起人は、自身も出店する「まるこう青果」の高井久寿さんだ。

「震災のあと気持ちが沈んでしまったのか、お客さんがおとなしくなった気がしたんだよね。それで、何か街を盛り上げることができないかと思ったんだよ」。そこで常連の吉田直美さんに朝市の相談を持ちかけた。

「話を聞いて、ぜひやりましょうって答えたんです」。こうして朝市は幕を開けた。「全部手づくりでスタートしました。出店料もなるべく安く、お店の方に負担がないように」と高井さん。出店基準は“戸田の店であること”。市外からの出店も受け入れるが、ほかの業態と被らないよう配慮していた。3回目からは同じく戸田を盛り上げようと活動する「戸田マルシェ」の今村仁美さんが加わり、より多くの店が集まるようになった。

「まるこう青果」では、ひと袋100円の行列必至の詰め放題を開催。

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