Q.長谷川さんは、何をしている人?
昨年11月に埼京線に導入された「ATACS(アタックス)」など、新しく導入された設備について、社員がスムーズに理解できるよう「訓練会」などの企画・実施を行っています。新システムにおいてどういった点が分かりにくいかを考慮した上で資料を作成し、しっかり保守管理できるように様々な企画を考えています。

Q.ATACSって何ですか?
無線を使って列車を制御する新しいシステムです。今までは信号機と装置を直接ケーブルで繋いでいたところが、ATACSによって無線接続になりました。これによって、ケーブル故障の心配がなくなり、他にも様々な装置が不要となりました。シンプルになったんです。故障やトラブルの可能性が低くなったことで、列車がより安全に、安定的に運行できるようになり、乗り心地もよくなりました。

Q.やりがいを感じる瞬間は?
夜中に設備のメンテンスを終えて、朝無事に列車が運行するのを見届ける時ですね。

Q.メンテナンスは夜に行うんですか?
終電から初電までの夜間でメンテナンスを行うことが多いですね。信号設備の故障など、何かあった時のためにスタンバイする勤務があり、誰かが不測の事態に対応できるよう、何名かは常に待機しています。

Q.大変に感じることは?
新しい設備を導入した時、自分自身で勉強して慣れる必要があるのはもちろん、どのように職場全体に知識を広げていくか、という部分が難しいですね。自分だけが(その設備のことを)知っていてもダメなので、人に分かりやすく伝える方法を常に模索しています。

Q.氷川神社にはよくきますか?
職場の安全祈願で数ヶ月に1回、きています。今日みたいな天候だと気持ちが良いですね。心が落ち着きます。

Q.趣味はありますか?
山登りと、冬はスノーボードをしています。山登りは去年始めたばっかりなんです。

Q.そのきっかけは?
友人たちと「一年後に富士山を登ろう!」という目標をもっていて。月1で色んな山に登っています。高尾山や筑波山や、尾瀬の方も行きました。徐々に標高を上げていって、最終的に富士山を目指してます。体力をつけるのが課題ですね(笑)。

Q.お仕事の上での夢はありますか?
将来のことを考えると、人口は減少すると思いますが、技術はどんどん発展していくはずです。「新しい技術を活用して、より少ない人数でも鉄道システムを維持できるようになること」が必要になってくると思います。もしかすると、AIの技術だって取り入れられるかもしれない。そういった、近い将来起こりうるであろう新しい取り組みに、積極的に関わっていきたいと思っています。