Q.鈴木さんは、何をしている人?

所属は大宮にあるJR大宮建築技術センターです。主な業務は、駅・建物の改良や修繕工事です。職場ではテーブルごとに仕事が分かれているんですが、僕は設計科に所属していて、計画科からきた予算をもとに工事図面をつくり、駅とスケジュールを調整して施工会社と契約を行うのが仕事です。他にも工事監理を行う科や建物設備の維持管理を行う科などがあります。実際の工事は施工会社が行うので、現場ではその工程が正しく進んでいるかをチェックしています。

Q.今日は何をしているの?

与野本町駅では8月上旬まで耐震補強工事を行っていて、今日はそのチェックですね。東日本大震災以降、駅舎の耐震基準が見直されて、こうして一つひとつ天井の落下を防ぐための補強工事をしています。駅ごと、場所ごとによって天井の構造が違うので、構法もそれぞれ違うんですよ。 埼京線で多く採用されている構法は、天井下に部材を取り付けて落下防止する「サポート構法」と、天井内の下地を補強する「耐震クリップハンガー構法」の2つです。

こちらは階段部分の、下から天井を支えるサポート構法。

「ここも天井を下から支えていますね」と鈴木さん。

Q.なぜこの職業に?

大学で建築を専攻していて、「まちづくり」に近い仕事がしたかったんです。いろんな人に使ってもらえる建築に興味がありました。駅はまさにそういう建物ですよね。あと、父親もJR社員で土木関係の仕事をしていて、その姿を見ていたのは大きかったかもしれません。

Q.いつもこの装備なんですか?

いえ、家から会社までは着ていません(笑)。朝は北浦和の自宅から大宮の職場に出社して制服に着替えます。帽子も上着もパンツも、全て会社から支給されたものです。作業靴にもタグが入ってるんですよ。

通気性の良さそうなシャツ。ロゴ入り。

作業靴にも「JR EAST JAPAN」タグが入っている。

会社から支給された「非導電メジャー」。「メジャーは電気を通さないものを使っています」

Q.やりがいは?

耐震補強ってすごく重要な工事ですけど、仕事の結果、どこが変わったのかがわかりづらいですよね。反応がダイレクトに来るわけじゃないですけど、いろんな人がその駅を利用してくれているんだなと思うと嬉しい気持ちになります。そういえば南浦和駅の待合室をつくったときに、Twitterで「ついにできた!」という反応がたくさんあったんですよ。あの時はすごく嬉しかったですね。

Q.ボルダリングにはよく来るんですか?

というよりも、山登りが趣味なんです。出身は仙台なんですが、群馬の大学へ入学してから登山をするようになって。今は関東近郊の山へ、友だちとふたりで行くことが多いです。たまにテントを張って一泊することもありますよ。装備は揃えていますが、冬用は持っていません。なので、ボルダリングは山に行けない時期、主に冬にやっています。

鈴木さんいわく「登山では、ここまでの崖はそんなにないです」。

Q.将来の夢は?

駅をつくってみたいという夢があります。大きなターミナル駅をつくるとなると管轄が変わってしまうんですが、担当エリアの小さな駅の工事であれば僕たちの科で請け負うこともあるんです。担当になれるかどうかはその時の私の技量にもよるんですが、関われるように努力していきたいですね。

プライベートでは、一生のうちに日本百名山を踏破したいです。北アルプスの剱岳とか、いいですね。登ったときの達成感ももちろんですけど、一番は下山後に温泉で飲むビールですよ。もう最高ですね。