——自己紹介をお願いします。

丸田 大宮運転区で運転士を務めています。入社後、駅、そして車掌を数年経験し、そのあと運転士になりました。運転士になってから、12年ほど経ちます。

白井 私もりんかい線で、同じようなプロセスを経て運転士になりました。駅に配属となったのち、車掌を5年ほど務めてから運転士に、という経歴です。

左:白井賢司さん   右:丸田紀明さん

——幼少期から運転士になりたいと思っていましたか?

丸田 そうですね。小学生の時から電車が好きで「運転士になれたらいいなぁ」と漠然と思っていました。高校生の時はバンド活動に明け暮れたりもしましたが、電車や旅行系の専門性の高い大学に受かったこともあり、運転士になりたいという気持ちが再燃しました。

白井 私は正直に言うと、当初は「駅に関われたらいいなぁ」という感じでした(笑)。小学生の時から電車はもちろん、メカニック系全般が好きだったんですが、大きなきっかけは、中学生の時に仲の良い友達が鉄道に関する科目が学べる高校に見学に行こうと誘ってくれたことです。

丸田 へぇ〜、まさかの……!

白井 そうなんですよ。今丸田さんがおっしゃったのを聞いてびっくりしました。(その高校と大学が)同じ敷地内にある、同系列の学校なんですよね(笑)。私が通っていた高校は、日本でも数少ない「鉄道に関する科目が学べる高校」なんです。そこで学ぶうちに、鉄道の世界が面白そうだと思って。高校卒業後に東京臨海高速鉄道に入って、そのまま12年ほどが経ちました。

二人で大宮駅から徒歩15分ほどの上海料理屋・江南苑へ。

——今年は埼京線とりんかい線が相互直通運転を開始して15年だそうですね。「相互直通運転」がどのようなものなのか教えてもらえますか?

丸田 簡単に説明すると、別の鉄道会社同士が互いの車両を、相手の路線に乗り入れることです。相手の路線に乗り入れることによって、お客さまの乗り換えが不要になるんです。埼京線とりんかい線の場合、乗務員は大崎駅で交替します。

白井 停車中の約1分もない間に、遅延の状況や故障などの重要な伝達事項を埼京線の運転士さんと引き継ぎます。

——運転士さんはどんな生活スタイルなんですか?

丸田 基本的にはシフト制です。私の場合は泊まり勤務が結構多くて、今は9割くらいになっていると思います。泊まり勤務の際は主に川越にある車両基地にある車庫へ車両を格納して、諸々の作業を終えてから就寝します。

——どんなところが大変ですか? また、どんなところがやりがいですか?

白井 強いて言えば、勤務時間がどうしても不規則になってしまう点でしょうか。例えば、年末年始やお盆も電車はずっと動いているので、家族や友達と休みを合わせるのが難しかったりします。

丸田 でも「多くのお客さまのために、安全第一で運転するんだ」という使命感が強くあるので、それが私にとってのやりがいになっています。一日の終わりには「今日も無事故で終わった」という安堵と、充実感を得られますね。

白井 「事故無く安全に」は列車を運転する私たちにとって、大前提。当たり前のことを当たり前にこなすことが僕らの使命です。あと、小さなお子さんに手を振ってもらえた時は、やっぱり嬉しいですね。

——目標や夢があれば教えてください。

白井 会社の規模をもっと大きくしたいなと思っています。入社4期生なので、今は会社を引っ張る立場なんです。なので、会社の方向性をどうするか、といったようなレベルで深く会社と関わっていきたいですね。

丸田 私はやっぱり、運転士に関わる仕事に興味があって。主任の次が主務、助役と続くのですが、そういった各役割を歴任していきたいなと思っています。 プライベートだとバンド活動をしているので、ゆくゆくは武道館でライブをしてみたいですね(笑)。夢は大きく!