Q.小林さんは、何をしている人?

エキュート大宮で営業を担当しています。ショップの方とコミュニケーションをとりながら、販売促進を行っています。部署にはだいたい15人ぐらいが所属しています。 出社したら開店準備をして、どんな商品が並んでいるか売り場を見てまわり、商品陳列の提案をするなどショップの方々とコミュニケーションをとります。そのほか、売上を確認するなどの事務作業を行ったりもしています。

打ち合わせでよく訪れるという埼玉大学にて。こちらは一般の方も利用できる附属図書館。

Q. エキュートってどんな施設?

JR東日本の駅構内の「エキナカ商業施設」として、2005年に誕生した商業施設です。書店や飲食店などのショップさんが入っているので、改札から出ることなく充実した買い物が楽しめます。まず大宮に開業して、そのあと品川、立川と続きました。今では日暮里、東京、あとはエキナカではないですが、神田に「マーチエキュート神田万世橋」もあります。それぞれ駅のカラーに沿った店舗構成をしているのが特徴です。

趣味は買い物という小林さん。服でも食べものでも、新しいものを見つけたらとにかく買ってみる派。

Q.どうしてエキュートで働くことに?

エキュート大宮ができたのは12年前なんですね。私はずっと大宮に住んでいるので、できあがったエキュートを見て、地元の人間としてとても衝撃を受けたんです。明るくきれいな商業施設ができて、とても嬉しかったですね。 それから就職を考えるときに、街づくりに関わることをやりたいなと思って。「駅=街の顔」というイメージがあったので、エキュートを運営するJR東日本ステーションリテイリングを受けたんです。

Q.地元・大宮が好きなんですね。

はい。駅周辺は大きなビルも多くて近代的なんですけど、下町っぽい路地もあって、そのコントラストが大好きなんですよ。なんでもあって便利だし、東京方面にもすぐ行ける。大宮はすごく住みやすい街です。

Q.小林さんが最近関わったお仕事は?

今日来ている埼玉大学さんとのコラボレーション企画で、栄養学を学ぶ学生のみなさんと一緒にお弁当を考えました。先生が掲げた「秋分の日に食べる行楽弁当として、彩り鮮やかな栄養バランスの良い献立」というテーマに沿って、100名を超える学生さんが献立を考案。そのレシピを使って、いくつかのショップさんが実際にお弁当をつくるんです。素材も埼玉の食材を使っているんですよ。

まずは9月23日から販売をスタートし、販売初日には埼玉大学の学生さんも店頭に立ちます。11月頃まで販売する予定です。

たくさんの木々が生い茂る埼玉大学キャンパスを歩く。

Q.どういうときにやりがいを感じますか?

地方から来た方や外国の方に「えっ、ここ(エキュート)って本当に駅の中なの?」って驚かれることがあるんです。そうやって意外に思っていただけると、素直に嬉しいなと思います。 あと売り場でショップの方々とコミュニケーションをとることが多いんですけど、みなさんが頑張ってお仕事されているのを見ると、わたしも頑張ろうという気持ちになります。

Q.お休みの日はどう過ごしていますか?

商業施設や展示会をまわったり、どうしても仕事寄りになっちゃいますね(笑)。仕事とプライベートをはっきり分ける人は多いと思うんですけど、私はその2つが地続きにあるというか、自分の興味があることが仕事に繋がっていくタイプみたいで、むしろ楽しいんですよ。

まとまった休みができると京都に行きます。新幹線を降りた直後から「京都に着いた!」っていう気持ちになってワクワクします。別荘を持ちたいくらい(笑)。でも結局「これは大宮にはない店だ!」って、エキュート目線でウロウロしちゃうんですけど(笑)。

Q.エキュートでのこれからの夢は?

街との取り組みがもっと進むといいなと思っています。駅の中だけではなくて、実際にこの街に住んでいるみなさんに気にかけてもらうような仕掛けをたくさん作っていきたい。埼玉大学とのコラボもそうですけど、周辺の企業や学校と連携して面白い企画を打ち出していけるようになりたいです。

エキュートって地域によってお客さまの層が本当に違って、東京で流行っているものが大宮でも流行るとは限らないんですよ。大宮の方々に喜んでもらえるように、どういう企画が受け入れてもらえるかなというのはすごく意識するようにしています。私も大宮の人間ですし、これからも常にお客さん目線を忘れずにいたいなって思います。